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出産準備リストに「おくるみ」と書かれていると、退院の日までに専用品を買うべきか迷いますよね。家にはバスタオルがあるのに、数回しか使わなかったらもったいない。とはいえ、生まれたばかりの赤ちゃんに使う物なので、適当に選ぶのも心配です。
先に結論を言うと、退院時の抱っこや短時間の移動だけなら、清潔で薄手のバスタオルをおくるみ代わりにできることがあります。ただし、退院時の防寒と寝かせるときの安全は別の話です。用途を分けずに「タオルで全部代用」と考えないことが大切です。

まず家のタオルを一枚洗い、厚さ・大きさ・乾きやすさを確かめてから買い足すと無駄がありません。
この記事の判断を先にまとめると
- 退院時の抱っこ用は、薄手で清潔な大判タオルから試せる
- 夏は「包む」より日差し・冷房への微調整、冬は厚く巻くより服装と室温で調整する
- チャイルドシートでは製品の説明書を優先し、ベルトの下へ厚い布を挟まない
- 寝床にほどけたタオルや掛け物を残さない。睡眠用のおくるみは別に安全を確認する
- 一度使ってずれやすい、厚すぎる、洗い替えが足りない場合だけ専用品を検討する
退院時のおくるみは「何に使うか」で必要性が変わる
おくるみという言葉は、退院時の抱っこ、授乳中の敷物、寝かしつけ、外出時の防寒など、違う用途をまとめて表しがちです。必要かどうかを決める前に、使う場面を分けてみます。
| 使う場面 | バスタオル代用 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 退院時の抱っこ・記念写真 | しやすい | 清潔、薄手、顔を覆わない大きさ |
| 授乳やおむつ替えの敷物 | しやすい | 毎回洗えること、毛羽やほつれが少ないこと |
| ベビーカーの温度調整 | 条件付き | 顔や通気を妨げず、大人が様子を見られること |
| チャイルドシート | 説明書を優先 | ハーネスの装着を妨げないこと |
| 赤ちゃんの睡眠 | 安易に代用しない | あお向け、ほどけないこと、寝床に柔らかい物を置かないこと |
退院の日に抱っこするときと、夜に寝かせるときでは、布に求める条件が違います。「退院用に一枚必要」と言われても、それだけで睡眠用の専用品まで急いで買う必要はありません。
「退院のときに包む布」と考えれば、家のタオルを試しやすいですね。寝かしつけまで同じ使い方をしないようにします。
バスタオルで代用しやすい四つの条件
1. 洗濯済みで、香りや毛羽が強くない
新品でも、一度洗って吸水性や毛羽立ちを確認します。強い香りが残る柔軟剤を追加する必要はありません。糸が長く出ている物、装飾が取れそうな物、古くなって表面が硬い物は避けます。
2. 厚手すぎず、大人が扱いやすい
ホテルのような厚いタオルは、畳むと大きくなり、赤ちゃんの顔まわりへ布が寄りやすくなります。最初は薄手で、四隅の位置が分かりやすい物を選ぶほうが扱いやすいでしょう。正方形に近いおくるみと違い、バスタオルは長方形です。きれいに巻けないときは、無理に形を再現せず、抱っこの上から軽く掛ける用途にとどめます。
3. 顔を覆わず、様子を見続けられる
抱っこの途中でタオルが上へずれていないか、首元が窮屈になっていないかを見ます。退院時は荷物が多く、大人も慌ただしくなりがちです。写真を撮るために何重にも巻くより、顔まわりを空けて持ちやすいことを優先してください。
4. 病院と移動手段の指示に合っている
産院から持ち物の指定がある場合は、その案内が優先です。車で帰るなら、チャイルドシートの対象体重、ベルト位置、衣類や布の扱いを取扱説明書で確認します。厚い布を赤ちゃんとベルトの間へ入れて固定するのではなく、必要な防寒は装着後に上から調整できるかを製品説明に沿って確かめます。
夏と冬では「包み方」より温度調整を変える
| 時期 | 選びやすい布 | 避けたい考え方 |
|---|---|---|
| 暑い時期 | 薄手で通気を妨げにくく、すぐ外せる一枚 | 冷房が心配だからと全身を何重にも包む |
| 寒い時期 | 服装を整えたうえで、抱っこの外側から調整できる一枚 | 厚いタオルをベルトの下へ押し込む |
| 季節の変わり目 | 薄手を一枚持ち、室内外で外す・掛ける | 出産予定月だけで厚さを決める |
夏でも病院や車内の冷房が強いことがあり、冬でも暖房の効いた室内は暑くなることがあります。季節名だけで厚さを決めず、赤ちゃんの様子を見て一枚ずつ調整できる組み合わせにします。汗ばんでいる、髪が湿っているなど気になる様子があれば、包み方を見直してください。
睡眠用に使うなら、退院用とは別に安全を確認する
ここが一番大切です。こども家庭庁は、掛け布団が顔にかかることや、寝床のぬいぐるみ・タオルなどが窒息のリスクにつながると案内しています。退院時に使えたバスタオルを、そのまま掛け布団として寝床へ置くのは避けましょう。
米国小児科学会の保護者向け情報では、赤ちゃんを包んで寝かせる場合も、毎回あお向けにし、寝返りをしようとする様子が見えたら包むのをやめ、重り付き製品を使わないよう案内しています。布がほどけて顔へかからないこと、胸や脚を締めすぎないことも確認が必要です。
参考:こども家庭庁「赤ちゃんが安全に眠れるように」、HealthyChildren.org「Swaddling: Is it Safe for Your Baby?」
注意:この記事は出産準備の一般的な整理です。早産、低出生体重、股関節や呼吸など個別の心配がある場合は、退院前に産院の医療スタッフへ使い方を確認してください。
専用のおくるみを買ったほうがよいのはこんなとき
代用品で済ませることが目的になり、毎回使いにくさを我慢する必要はありません。次のどれかに当てはまるなら、必要な一枚だけ買うほうが楽です。
- 家のバスタオルが厚手ばかりで、顔まわりへ寄りやすい
- 長方形の布では扱いにくく、何度試してもほどける
- 吐き戻しや洗濯で足りず、清潔な洗い替えを確保できない
- おくるみ以外に、授乳ケープや日よけとして使える薄手布が欲しい
- 産院で特定の形や使い方を教わり、その方法を続けたい
買う場合も、最初から何枚もそろえず一枚からで十分です。「よく眠る」という口コミだけで決めず、素材表示、洗濯方法、対象時期、ほどけにくさ、使用上の注意を確認します。
「代用できるか」を一度家で試し、使いにくかった理由が分かってから専用品を選ぶと、必要な厚さや枚数を決めやすいですよ。
退院前に一度だけ試す手順
- 候補を一枚洗う
薄手で毛羽の少ないバスタオルを洗い、完全に乾かします。 - 大人の腕に畳んでみる
人形などを使う場合も、顔に布が寄らないか、片手で直せるかを見ます。 - 退院日の移動をたどる
病室から車・タクシー・徒歩のどこで使い、どこで外すかを決めます。 - チャイルドシートの説明書を読む
対象体重と装着方法を確認し、布を追加する位置を自己判断しません。 - 睡眠用とは分けて置く
退院バッグ用の一枚として準備し、寝床の掛け物に流用しないようにします。
出産準備全体を減らしたい人は、出産準備で買わなくてよかった物と代用品も先に見ると、用途が重なる物を整理できます。入院中の荷物は、入院バッグに専用かばんがいらない条件と分けて考えると詰めやすくなります。
バスタオルをほかにも活用したい場合は、授乳クッションをバスタオルで代用する条件も参考になります。ただし、どの用途も同じ畳み方でよいわけではありません。
退院時のおくるみでよく迷うこと
セレモニードレスだけでは寒い?
ドレスという名前でも、生地の厚さや下に着る肌着は商品ごとに違います。退院日の天気、病院から乗り物までの距離、車内の温度も変わるため、ドレスだけで一律には決められません。薄手のタオルを持っておけば、抱っこの外側から足元へ掛け、暑ければすぐ外せます。見た目のために首元まで巻く必要はありません。
ガーゼのおくるみとバスタオルはどちらがよい?
薄くて乾きやすいガーゼは持ち運びやすく、バスタオルは吸水や敷物にも回しやすいのが違いです。どちらが上というより、退院後に何へ使うかで選びます。すでに清潔な薄手タオルがあり、退院時の抱っこだけが目的なら、先に手持ちで試せます。
退院祝いでもらう予定なら買わなくてよい?
贈り物の時期や素材が分からないなら、入院バッグには家の一枚を入れておくと安心です。もらってから洗濯表示と使用上の注意を確認し、使いやすければ洗い替えにします。贈られる予定だけで、必要な当日の一枚まで空欄にしないようにしましょう。
まとめ
退院時のおくるみは、すべての家庭が専用品を用意しなければならない物ではありません。短時間の抱っこ用なら、清潔で薄手のバスタオルを一枚洗い、顔を覆わず扱えるか試してからでも間に合います。
一方で、夏・冬の温度調整、チャイルドシートへの装着、睡眠時の安全は分けて考えます。退院用に使えたからといって、寝床へほどけたタオルを置くのは避けてください。家の一枚で試し、困った点が残ったときだけ専用品を一枚買う。それが、準備を増やしすぎず安全も置き去りにしない決め方です。
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